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「ダンスで、理科を学ぼう―てんびんとてこ―」授業終了

今日は「ダンスで、理科を学ぼう」2学期の授業の日。
朝、一緒に学校に向かう予定だった、Yさんからの電話で起こされる。
目覚まし時計を見ると8時前。関係者とは、10時10分に最寄り駅で待ち合わせている。

Yさん「いま駅なんですけど、これから私、直接学校に行きますね~」
私「はい、わかりました。でも、こんなに早くに、ですか・・・?」
Yさん「???」

別の時計を見ると、9時50分。
目覚まし時計が、鳴らなかった!!ていうか、止まっていた!!
ざーっと全身の血が引く。カラダが砂になって崩れそうになる。
とりあえず関係者に電話をしまくり、遅れる旨をお詫びして家を飛び出る。
結局、4時間目の授業に5分遅刻して、教室に滑り込んだ。
授業は3時間目からだったというのに。もう史上最悪の大遅刻!!
ダメダメ・コーディネーターの懺悔はさておき、以下は授業のレポートです。

なお、3時間目の授業の様子、先生から見た授業のレポートは、
こちらから⇒「学校に新しい風を!」

今回の授業のテーマは「てんびんとてこ」。
授業のポイントは、目に見えない「力」を身体を使って意識すること。
そしてその上で実験に取り組み、授業への理解を深めること。

前半はダンサーの北村成美さんと、
アシスタントの大坪千鶴さんによるワークショップ。主にコンタクト・インプロビゼーション(二人以上の複数人で、体を触れ合わせて相手の重さや動きを感じ取りながら、即興で踊っていくダンス[はてなダイアリーより引用])のテクニックを使う。

まずは子どもたちが2人ペアになって、一人がもう一人の背後にまわり、後ろの人が前の人の体を動かす。このとき、手で押したり引いたりして動かすのではなく、身体全体で自分の力を相手に伝えることを意識して、じっくりと動かす。始める前には深呼吸をして、相手と呼吸を合わせるように。ひととおり感覚がつかめたら、前と後ろを交代。

この方法を使えば、後ろにどんどん繋がっていっても、前の人に力を伝えることができる。2人の後ろにさらに2人、4人の後ろに4人…と、大きな長い列をつくって、動いていく。最終的には、男の子のかたまりと女の子かたまりの2つの長い列が、うねうねと教室を練り歩くことに。

次に、またペアになって背中合わせになり、相手の手首を掴んで前かがみになって、相手を自分の背中に乗せる。これも自分の力を、全身を使って微妙に移動させることが必要。だが、子どもたちは力で背中に乗せようとするので、ペアが潰れたり、倒れたりでうまくいかない。

ここまでで、北村さんから先生に授業はバトンタッチ。
後半の「てこ」の学習につなげる。

先生が「人を持ち上げるのは、とても大変。この大変なことを、楽に行うにはどうしたらいいでしょうか?」と、子どもたちに問いかける。ここで校長先生が登場。小柄な男の子もみんなの前へ。この小さな男の子が、大きな校長先生を持ち上げるにはどうしたらいいか?男の子は校長先生を「抱っこ」して持ち上げようとするが、当然無理である。ということで、長い木材と半円筒形の木材が登場し、「てこ」の実験開始。

ちょうどシーソーのように、長い棒の中央に半円柱の木材(支点)を置き、校長先生が棒の端っこ(作用点)に座る。男の子は、反対側の先(力点)にぶら下がったり体重をかけたりして校長先生を持ち上げようとする。が、持ち上がらない。そこで先生が、他の子どもたちに「どうしたらいいか?」と問いかける。ある女の子が「校長先生側の棒を長くとるといいと思う(支点を移動させる)」と提案。そのとおりにして再度チャレンジすると、彼女の力でも重い校長先生が持ち上がった!

クラス全員がてこの原理を利用して、校長先生を持ち上げてみる。次は、逆に校長先生が力点に移動し、子ども達が数人がかりで作用点に乗る。てこの原理を利用して、校長先生は指一本で子ども3人を持ち上げ、大盛り上がりに。次の時間からは、「重さのつりあい」の勉強をすることを先生が伝えて、授業は終了した。

授業の終了後は、見学者のみなさんも含めて反省会を行った。
前半のワークショップが後半の理科の学習に(子どもの中で)どうつながったのか、そして今後の授業にどう繋げていくか、という点がポイントに。科学の原理を説明するために、ワークショップを取り入れているのではない今回の授業は、その点がまだ曖昧といえば曖昧。

ただ、ワークショップを授業に取り入れることで「他者への信頼感を育てる」、または「授業に集中するための入口づくり」としてダンスを取り入れ、それによって理科への関心や身体感覚として単元を理解することにつなげることには、成功しているようだ。事実、これまで授業になかなか参加できなかったある男の子が、今日の授業では真剣に取り組み、積極的に発言をし、他者の身体に触れるときはやさしく、ていねいに動くようになっていた。

反省会では他に、年度末に向けて「ダンスで理科」の取り組みをどうまとめていくか、また来年度以降の継続性についても話し合われた。

さてこれで、今年度取り扱う3つの単元のうち、2つは終了。
3学期のテーマは、「もののとけ方」。つまり、水溶液の性質。
と同時に、そろそろまとめに取り掛かる準備をしなくては…。
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by ide_h | 2006-10-17 20:56 | 子どもとアーティストの出会い