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イギリス訪問記(その4)

【6月27日】
朝、少し時間があったので、大英博物館へ。
1時間しかなかったので、展示室を駆け回ったのみだったが、
展示物や展示室の空間がすごい。夢にでそう。

今日はブリティッシュ・カウンシルで
英国でコミュニティダンスを広げた契機となったという雑誌「animated」の
製作者、ケン・バートレッド氏とのミーティング。
全ての人がダンサーであり、ダンスは全ての人のものであるという
哲学のもと、性別・障害・教育的に阻害されている人々にダンスを、という
信念で30年間、英国のコミュニティダンスを牽引してこられた方。

お話の中で、コミュニティダンスの観客はイギリスで1000万人、
ダンス公演を見たひとは140万人という調査結果があるという話をきき、
アートのためのダンスとコミュニティのためのダンス、
その違いに意識がひっくり返される。
なんというか、ダンスはダンス以上のものであるのだなと、ここで始めて気がついた。
とはいえ、氏は続けて、「ツールとしてのダンスではなく、
アートとしてのダンスをつくりあげていくプロセスが最も重要」とも仰った。

最後に、ダンスとコミュニティにある垣根、つまり、
ピラミッドの頂点にあるバレエ団などの活動と、学校でのダンスなど
草の根のダンスの山(ヒエラルキー)を崩し、ひとつの線にしていきたいと。
見る・踊る・つくるというダンスの共通項を見出し、広げていきたいとのこと。
その壮大なビジョンに、圧倒されたままミーティングを終え、ランチへ。

午後は、ロンドン南部の劇場、チキン・シエッドへ。
その名のとおり、20年前、鶏小屋を拠点に始まったという劇場。
ここは劇場であるとともに大学の機能ももち、
子どもと若いダンサーが相互に交流しながら作品をつくっているそう。
子ども達の活動を進めるにあたって、保護者とのかかわりについても伺ったが、
やはりスタッフが保護者に対しては丁寧な連絡と報告を行い、
また保護者が公演のボランティアスタッフとして運営に関わる、などで
地域とのかかわりを作っているそう。

夜は、オックスフォードへ。
かの有名なオックスフォード大学の構内で、
ユースダンスの公演を見る。
ほとんどがコンテンポラリーダンスで、出演者の年齢は
10代から50代まで。
10代の子たちのダンスは生き生きしていて、50代の方のダンスは味わい深く。
2005年にダンスのワークショップをした、
大阪の中学校の生徒や先生のみんなに見せてあげたいダンスだった。
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by ide_h | 2007-06-27 20:31 | 子どもとアーティストの出会い