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イギリス訪問記(その6)

【6月29日】
怒涛のスタディ・ツアーもあっという間に最終日。
今日は、ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスの建物の中にある
ユース・ダンス・イングンドを訪問。

若者とダンスをつなげる組織としては英国初だそう。
なので、政府から学校でのダンスの授業について、ここにいろいろと依頼がくるそうだ。

お話の中で、英国におけるコミュニティ・ダンスが、
教育的社会問題に対してのアートだという話を聞く。
また、少年院など刑務所で行われるダンスのワークショップについても。
どちらも、大きな成果があがっているとのことで、これからますます求められるだろうとのこと。
その後、施設見学。バレエに関する名品がいっぱい。

午後は、The Placeへ。
プレイスのディレクター、クリス・トンプソン氏にお会いする。
氏には2005年の東京国際芸術見本市で一度講演を拝聴して、
そこではじめてコミュニティ・ダンスのことを知り、
また同年秋には「ダンスで科学を教える方法」のワークショップを
プレイスのジリアン・アチャムさんに行ってもらい、
それがきっかけで「ダンスで理科を学ぼう」のプロジェクトを行った経緯があり、
今回、どうしても行きたかったところ。
驚くべきことに、クリス・トンプソン氏は、私の顔を覚えていてくださった。

「学力重視の社会の中で、アートの活動をどう進めていけばいいか?」という
私の質問に対して、
「小さくはじめて、大きなことにつなげること」
「地域からはじめても、常に世界に広げていくといくという意識を持っておくこと」
「自分たちのやっていることを、見えるようにすること」
「市民が、芸術が必要だ、という声を出すようにもっていくこと」
「対象とする分野に対して、さまざまな言語を使うこと」
「ダンスコミュニティが、ひとつの声になって訴えかけていく、シンプルなメッセージをつくること」
などの、クリアーで強い回答を頂いた。

さて、プレイスは、もと軍の射撃場だった施設を改装してつくられている。
ここでは、外部の若手アーティストの育成のための部門、
ダンス学校としての機能、研究機関としての機能を持っている。
ラバンセンターと同じような機能だけれど、性格が違う。
プレイスは、ラバンセンターよりもこじんまりしていて、より親密な感じがする。

そして、プレイスにはプレイスの、ラバンにはラバンのよさがある、と
学校関係のディレクター、ベロニカ・ルイスさんは語る。
そして、コミュニティ・ダンスを広げていくためには、
ダンスに対する情熱を強く持っていることが大切だと。
あっという間にミーティングの終わりがきて、
ロイヤル・フェスティバル・ホールに移動。
ここで、スペース・ビットウィーンというプログラムを鑑賞。
CandoCoをはじめ、たくさんのダンスカンパニー、
ユースダンスの演目をツアー形式で鑑賞。

夕方、プレイスに戻り、コンテンポラリーダンス作品を鑑賞。
(Chiris Haringの「Kind of  Heroes」)

これにて、英国のスタディー・ツアーは終了。
夜は、ツアーのメンバーでパブに行き(最終日にしてようやく!)
おいしいティラミスとカプチーノで締めて、ホテルに戻る。
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by ide_h | 2007-06-29 20:56 | 子どもとアーティストの出会い