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こども、アート、日々。

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とがびアートプロジェクト2007

長野県の戸田上山田中学校で行われている、
とがびアートプロジェクト2007」に行ってきました。

これは「学校を美術館にしよう!」をテーマに、
文字通り中学校のあちこちに美術家や生徒たちの作品を展示する、
2日間だけの展覧会です。
このプロジェクトがすごいのは、
「キッズ学芸員」という中学生たちが自ら企画をし、
アーティストを選び、オファーをし、作品展示をし、
さらにお客さんに対して作品解説もするというところ。

受付に行くと、まず生徒さんたちが出迎えてくれ、
作品解説担当の生徒さんが校内を案内してくれました。
中学2年生で、初対面の人と話すのはすごく抵抗があるだろうに、
手元の作品ファイルを見ながら、丁寧に解説してくれました。

面白かったのは、住中浩志さんの「予告編ムービープロジェクト」。
戸田上山田中学校を舞台に、「日常ではありえないこと」をテーマに、
生徒さんたちが出演する架空の映画の予告編の作品。
思春期の危うさ、楽しさがなんだかリアルでした。

また、水内喜英さんの「Ham m mockプロジェクト」。
戸田上山田中学校は、近くに温泉街があるのですが、
そこで使わなくなった布団を利用してハンモックの布団版を制作されていました。
大人も子どもも、その上でごろごろ、ゆらゆら。
さらに、ヤノベケンジさんと生徒たちの共同作品「トラやんとトがびんの大冒険プロジェクト」では、校庭でペットボトルロケット打ち上げのパフォーマンスも。

その他にも、東山魁夷の15歳の自画像と現役中学生の自画像を並べた
「魁夷DE中学生プロジェクト」、青木繁の作品を展示して、
キッズ学芸員が解説してくれる「梅野記念中学校館プロジェクト」、
など、本物の絵画を借りてきて中学校の教室に展示するもの…。
などなど・・・。
とにかく、想像をはるかに超えた規模と面白さで、
半日があっという間に過ぎてしまいました。

アートをつくるだけではなく、アートを見せるという形で
子どもたちが関わり、そこからまた新しい世界が広がっていく。
子どもとアートの関わりを考える上で、新しい視点を知った一日でした。
by ide_h | 2007-10-08 21:03 | 子どもとアーティストの出会い