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トヨタ・子どもとアーティストの出会いin愛知

今日は、トヨタ・子どもとアーティストの出会いin愛知、瀬戸市立道泉小学校のワークショップ最終日でした。全10回を通して、ダンサーの山田珠実さんが、小学校6年生44名と一緒にダンス作品をつくってきました。そしていよいよ、保護者参観の今日、体育館で発表です。

実は前日機材トラブルがあり、スタッフは前日深夜まで、そして当日も朝早くから、奔走していたのでした。アーティストの山田さんも、当日のイメージトレーニング。
そしていよいよ開場時間、たくさんの保護者、地域の方、外部からの見学者が体育館に集まりました。

テーマは、「絆 かがやけ44人の輪」。
最初は、校長先生とトヨタ自動車からのご挨拶、そして、これまでのワークショップをスライドショウで振り返ります。踊ることのみならず、骨や体の仕組みを学んだり、自分の体を深く知ることを進めてきたワークショップでした。次に、ソロダンスのシーンを編集したビデオを上映。44人の個性や感性が立ち現れる、すてきな映像でした。そして山田さんから最後のお話があった後、いよいよスタンバイ。

会場が暗転して、ダンスがはじまります。
舞台後方から走り出て、ずらりと一列に並んだ子どもたち。どの顔もさすがに緊張しています。次の瞬間、「わーーーっ!!」という掛け声とともに、全速力で体育館を走りぬけ、太鼓の合図で自分のポジションへ。音楽に合わせて、全員で踊ります。複雑なステップ、かなり高度な振り付けです。体育館の舞台に駆け上がり、静かに天に手を差し伸べたあと、また舞台を飛び降り、今度は違うポジションへ移り、ダンス!そして体育館中をぐるぐると全力疾走・・・しかし、疲れ果てたように、ひとり、またひとりとその場に倒れていきます。

音楽が静かになって、ゆっくりひとりひとりが起き上がってきます。
その場で、自分の名前をモチーフにしたソロダンス。そして、友達と目をあわせてペアになり、ペアでダンス。

中央に集まり、1、2、3、4、、、と声をかけながら、手を繋いでいきます。44人目が繋がったら、
それが大きな円になりました。天から何かをもらうように手をさしのべて、静かにダンスは終わりました。

会場いっぱいの、拍手、拍手。

最後に、みんなで集まって、感想を言います。
「最初はダンスって分からなかったけど、だんだん分かるようになって、おもしろかった」という子ども。見学してくださった保護者からは、「運動会で見るダンスは、スポーツという感じだけれど、
今日のダンスは芸術でした」という嬉しいコメント。

子どもたちから山田さんにお礼の言葉と花束を渡す頃には、涙で言葉をつまらせる子どもに混じって、会場のあちこちで目頭を押さえる人の姿がありました。

・・・

5時間目は、特別に6年生のみんなとレクリエーション。
最初にアーティストとアシスタント、スタッフがひとりひとり子どもたちの前で
挨拶をすることになったのですが、もともと気持ちを言葉で表すのが苦手な上に、胸がいっぱいで言葉じゃなくて涙が出てしまい、なかなかみんなお話ができませんでした。
それでも、次の言葉をじっと待つ子どもたち。必死でみんなが思いを伝えた後は、元気いっぱいに遊びました。こういう関係が作れるのが、とてもいい。

学校が終わってから、先生方と打ち上げ。
いまだから笑い話になるたくさんの裏話や、このワークショップで考えたこと、変わったことなど、話は尽きませんでした。

・・・

今回は、「子どもたちが自分の殻を破り、成長できること」が大きなテーマとしてありました。今回、このテーマは見事に達成されたのですが、子どもたちはもちろん、アーティストや先生、スタッフたちにもとてもいい影響があり、みんなそれぞれに何かを考え、成長した4ヶ月でした。

子どもたちは、自分で考え判断し、自分を信じて表現することと、周囲と協力することを。
アーティストは、完成した作品の質をさらに高める方法と意識の持ち方を。
先生は、ひとりひとりの個性を伸ばすことと、集団を形成することが矛盾しない教育方法があることを。若いスタッフたちは、それぞれの人生のタイミングにおいて、子どもたちやアーティストの姿から様々なことを受け取ったようでした。

「トヨタ・子どもとアーティストの出会いin愛知」、次回は2月19日、豊田市の小学校で。
こんどはどんなドラマが待っているんだろう。
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by ide_h | 2008-02-14 23:57 | 子どもとアーティストの出会い