こども、アート、日々。

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私たちは、何とたくさんのことを学ばなければならないのだろう。

京都ライトハウスを訪問する。
「めくるめく紙芝居」の広報と、私自身が視覚障害を持つ方のことを知るため。

京都ライトハウスは、視覚障害者のための共同作業所、宿泊施設、
図書館・情報ステーションがある視覚障害者のための総合支援センターだ。
出迎えて担当してくださった方も、全盲だった。

「めくるめく紙芝居」のプログラムと現在の状況をお話をして、
いろいろご相談させて頂く。ある程度障害に対する勉強をしてきたつもりだけれど、
まだ認識が甘く、厳しいご意見も頂いた。

この方は過去イベントや映画製作の方に通じており、
現場レベルでの具体的なアドバイスがたくさん頂けた。
というか、知らなければ危険だった。あぶないあぶない。
即席で、手引きの講習もして頂く。む、難しい・・・。

で、館内にいる京都の視覚障害者団体のキーパーソンを紹介して頂く。
視覚障害者向けの広報誌にいくつか情報掲載をして頂けそうだ。
だがそのためには、乗り越えなければならない壁がいくつかあるけれど・・・。

そんなこんなで雑談をしていたら、たまたま通りがかった女性(この方も全盲)が
「めくるめく紙芝居」に興味を示してくれ、いっしょにお昼ごはんを食べることに。
近くの大学に通う社会人学生の方だが、この人、話がものすごくおもしろい。
自分の周りの人々が視覚障害者にどんなに無理解か、という怒りに始まり、
障害者差別の歴史、人権問題、社会保障の問題にまで話が至る。
その話の全てが論理的で、アグレッシブで、膨大な知識に裏打ちされていて、
私が少し曖昧なことを言うと、どんどん詰問される。
まるで欧米の人と話ているようだ(笑)
かと思うと、突然真顔で冗談を言うので、すっかり騙される。そして、笑われる。
これは、ぜひぜひ、と、MEKのマネージメントチームにスカウトする。

気がつけば2時間、教育基本法からパソコンの話、果ては血液型占いに至るまで
話し込んでいた。もしMEKに来られなくても、またお会いできたらいいな。

さて、専門家からのアドバイスは頂いた。正直、かなり頭が痛い。
うーん、これをどう現実的に落としていくか・・・。
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by ide_h | 2006-10-31 18:42 | めくるめく紙芝居

コラボシアター・フェスティバル2006 その3

午前中、ぽっかり時間が空いたので、明治神宮の外苑を散歩。
参宮橋側から入ったので、静かで、緑をいっぱい堪能できた。
近くの乗馬協会も覗き、馬(と騎手)を観察。いいなあ。

コラボシアター3日目。

最初は音遊びの会による「音の公演」
これはジーベックホールでの本公演を見ていた。
ひさしぶりに見るかれらはひとまわり大きくなっていて、
子どもは成長するもんだなとあたりまえのことを実感。
音楽も、すいぶんまとまってきて、出演者たちの間に「バンド」の意識が生まれているようだ。
明らかに観客を意識し、エンターテイメント性と音の自由さが増している。

次は、ほうきぼしproject実行委員会の「こまいぬ に ほうきぼし 江戸流れ解散ライブ」
脳性マヒの人たちによる詩の朗読。ひとことひとこと発するのにすごく時間がかかり、
その分、ひとつの言葉のエネルギーがズシンと重い。
恋の詩にいちいち切なくなったり、ヘルパーさんの詩に笑ったり、
感謝の詩にちょっと泣けたり。

この3日間、様々な障害者とその表現を見て、
いろいろと感じたり考え、価値観や考え方も大きく変わった。
ここで考えたことや気付いたことは、
かならず「めくるめく紙芝居」に反映させる。
次は私ががんばらなきゃ。

終わってから、関係者にご挨拶して(ほんとうはもっともっと話したかったが・・・)、
急いで京都へ戻る。
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by ide_h | 2006-10-29 23:57 | めくるめく紙芝居

コラボシアター・フェスティバル2006 その2

朝から、西巣鴨の「芸術家と子どもたち」に遊びにいく。
(本当の目的はミーティングですが…)
11時から「絵本の読み聞かせ」があり、お客として参加。
昼食ついでにミーティングをして、バスに飛び乗る。
(ほんとに毎回バタバタしてて嫌になる・・・)

コラボシアターフェスティバル2006 2日目。
エイブルアート・オンステージ第二期の支援団体の発表公演。

はじめは、 to R mansionの「Parceria」。
出演しているのは、聴覚障害のある方といくことで、
全編ほぼ無言のパントマイムの作品。
一般に言うアート作品としてのクオリティの面では、この作品が一番高かったかな。

次に、アクターズスクールくらっぷの「ファウスト」
有名な「ファウスト」のパロディー作品。笑いどころ満載でおもしろい。
そして、障害のある人の「おもしろさ」をそのまま舞台に出して、
ありのままに見せ、それが魅力になっている作品。

最後は湖西市手をつなぐ親の会の「すべてを越えて」
健常者と障害者とのフラメンコ作品。
いわゆる、一般的に、普通にイメージする「障害の人の舞台作品」で
障害者への思いが勢いあまって恥ずかしいくらいべたべたなので、
人によっては眉をひそめちゃうかもしれないが(私もそうだが)、
その迫力とクオリティの高さ、インパクトは文句なしに素晴らしかった。

16時半から、トークセッション2「マイノリマジョリテ・トラベルに聞く 境界線の旅」。
マイマジョはすごく気になっていて見ることのできなかった作品なので、
今日聞けてよかった。しかも舞台にざぶとんを敷き、お菓子・お茶を飲みながら
出演者がだらだらと熱く語る。

それにしてもエイブルアート・ジャパンの太田さんが
マイマジョ代表の樅山さんに「うさんくさい」だの「偽善者」だの
むちゃくちゃに言われていて、それを太田さんも
「僕もあなたの顔を見るのもイヤなくらい嫌いだ!」と応戦していて、おかしい。
もちろん根底には、互いへのリスペクトと信頼、そして期待がある。
樅山さんと太田さんはアプローチこそ正反対なものの、
根底にあるものはまったく同じで、お互いを理解しすぎるほど理解しているからこその
嫌悪感だろう。そしてその嫌悪感をお互いが追求していくことが、
障害者を障害者たらしめる社会の問題を浮き彫りにしていくことだろう。

おふたりの熱い戦いと「マイマジョ」がさらに継続されていくことを願います。

終了後は、マイマジョのメンバーの打ち上げに参加させてもらう。
引き続き熱い議論が交わされて、ものすごく勉強になる。

ホテルに帰ってからマイノリティとマジョリティの境界線について、
そしてその先にあるものについて悶々と考え、結果それは
「オリジナリティ」だと気付く。「めくるめく紙芝居」ではそれを大切にしたい。
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by ide_h | 2006-10-28 23:33

コラボシアター・フェスティバル2006 その1

あいかわらず直前までバタバタして、東京へ。
19時から国立オリンピック記念青少年活動センターで、
エイブルアート・オンステージ「コラボシアター・フェスティバル」トークセッション1
「アーティストと語るエイブルアート・オンステージ」。
語り手は音楽家の大友良英さん、詩人の上田かな代さん(字が出ない…)
エイブルアート・ジャパン事務局長の太田好泰さん。
聞き手は、音楽家の野村誠さん。

それぞれアーティストの立場から、企画者の立場から、
エイブルアート・オンステージを語る。

野村誠さんは聞きたいこと、話したいことがいっぱいあったらしく、
名(迷)司会っぷりを発揮。
みなさんのタテマエや報告書的ではない生の声が聞けてよかったです。

会場からの質疑応答を含めて2時間半のセッション。
最後に太田さんがエイブルアート・ジャパンのミッションを
自分の言葉で話してくれと観客に詰め寄られ
「障害者の問題は、自分の問題でもあると思っているから(単に障害者支援をしたいのではなく、本当は障害者を生きにくくしている社会に問題があって、それはめぐりめぐっていつかは自分にふりかかるから)」と仰ったのが印象に残りました。

取っていたホテルが11時チェックイン厳守だったので、急いで新宿へ。
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by ide_h | 2006-10-27 23:18 | めくるめく紙芝居

メッセンジャー

やることは山積みなのに、ぼんやりして仕事が進まない。

急ぎの届けものが(仕事が遅いせいで)宅急便では間に合わなくなり、
はじめてメッセンジャー「KAZE」を利用する。

自転車を愛するスタッフで構成された自転車便の会社で、
スタッフとも面識があり、その働き方や理念をとてもいいなと思っていた。
依頼をして20分くらいで担当の方が現れたので荷物と言伝を託す。
1時間後には配達完了の連絡。料金も、この効率からして妥当だ。
なにより、荷物を預けてから届くまで、担当の人の動きが見える感じがいい。
「魔女の宅急便」みたいだ。

さて、明日から3日間、東京に行ってきます。
目的は、「エイブルアート・オン・ステージ コラボシアター2006」。
いろんなことを吸収してくるつもり。
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by ide_h | 2006-10-26 21:48 | 子どもとアーティストの出会い

あるワークショップ

助成金の申請書作成していて、夜が明ける。
一旦帰宅して、着替えて、新幹線に乗る。

リリースがまだなので詳細は書けないのですが、
ある地方の山間部の小学校でのワークショップに行ってきました。
全校生徒が20名足らずで、学校全体がまるでひとつの大家族のよう。
1,2年生は大人っぽく、5,6年生は低学年の子どもたちの面倒をよく見、
3,4年生は自由奔放。
休み時間も、みんなで遊ぶ。
給食も、全職員を交えて、ひとつの部屋でみんなで食べる。

それぞれに個性はあっても、現代の都市の子どもにときどき見られる
痛々しさや疲れた感じは微塵もなくて、みんな屈託なくて人懐っこかった。
(数回連続のワークショップだが、初日にしてアーティストに
「最終日は、絶対泣くと思う」と言わしめたほど)

子どもって、本来はこういう姿だったんだ、と思い出した。
笑って、泣いて、けんかして、次の瞬間にはケロッと忘れて、また外に飛び出していく。
年下の子が間違ったことをしていると注意し、できないことは助ける。
知らない人には礼儀正しくあいさつをし、恥ずかしがっても、好奇心はいっぱいで。

「子どもとアーティストの出会い」の仕事は、
子どもたちを取り巻く環境が厳しくなってきたからこそ生まれた活動だから、
いつも複雑な気持ちを抱えている。
(もちろん、今日行った学校もある社会的な課題を抱えていて、
それが今回のワークショップ実施の一要因にもなっているのですが…)

大変なこともあるけど、毎日やりがいはある。この仕事を愛している。
でも、いつかこの仕事が必要なくなる社会になることを願っている。
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by ide_h | 2006-10-25 23:08 | 子どもとアーティストの出会い

UooMuuライブ

夕方から事務所に来客。
興味深いお話で、もっと聞きたかったが、中座してUooMuuのライブへ。
この日は、林加奈さん、野村誠さんも出演される。
さらにゲストは、片岡大祐さん、12歳のオランダ人の男の子バートくんと、小松正史さん。
バートくんは林さんに鍵盤ハーモニカを習っているらしく、特別出演だそうだ。

文字通り足の踏み場がないくらい散乱した楽器たちの中で、
セッションが繰り広げられる。
はじめは、林さん、野村さん、片岡さんの「お好み焼きの夜」。
その場にある楽器を取ったり投げたりしながら「お好み焼き焼き、お好み焼き・・・」と
ノリノリで音楽が展開されていく。

次に、林さん、野村さん、バートくんの鍵ハモ演奏。
最初の曲は、林さんとのオリジナル曲。次に「この道」と「サザエさん」
バートくん、12歳とは思えない音楽センス。師匠が師匠だからなあ。
金髪碧眼の美しい男の子だが、話す言葉は関西弁。

最後は、小松さん。こちらも鍵ハモ+おもちゃ楽器。
3者3様で、おもしろいセッションでした。

UooMuuは、以前大阪の「鍵ハモナイト」で初めて見て、
いっぺんにファンになったユニット。
鍵盤ハーモニカ・口琴の夏秋さんは、循環呼吸で鍵ハモを吹き続けることができる。
音がまったく途切れず、じっと聞いているとどこかに連れて行かれそうに気持ちいい。
パーカッションの中北裕子さんは、すごいパワフルなパーカッショニストで、
(どれくらいパワフルかというと、素手でシンバルを叩いて、「おちょこ」にしちゃうくらい)
彼女のジャンベやカホンは飛び上がるほど迫力がある。まさに、魂に響く音。
12月の「めくるめく紙芝居」には、ゲストとして来て頂く予定。とても楽しみです。
ラストの曲は、出演者全員が参加して、とても楽しく、素晴らしかった!

終了後、小松さんにごあいさつ。
「ねこまつ」さんというニックネームがあるように、
会話の途中でときどき「ニャアー」と猫になっちゃう面白い方。
(えっと、へんな人ではなく、正真正銘、京都精華大学の先生です)
こちらも、「めくるめく紙芝居」ご協力いただけるかも、です。

会場を出ると11時。
いつもなら終わって、ライブの余韻にひたりながら眠るところですが、
今日は助成金の申請書を作成せねばならず、事務所に戻る。
事務所には明日デザイン入稿の人たちがいて、みんなでにぎやかに深夜作業。
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by ide_h | 2006-10-24 23:45 | めくるめく紙芝居

あいのてさんライブ

20時から、北浜フレームハウスで行われる「あいのて」に出演中の
野村誠さん、片岡大祐さん、尾引浩さん、
そしてひょうたん楽器制作者で演奏家の奥田扇久さんのライブに行く…。はずが、
仕事が全ッ然終わらず、一時間遅刻して前半のラストに滑り込む。
とりあえずビールを飲み、後半から落ち着いてじっくりと。

尾引さんのホーメイとイギルを聞いて、6月のトライやる・ウィークの思い出がよみがえる。
野村さんと片岡さんとの(音での)掛け合いも楽しい。
約40分くらい、切れ目なく、ゆるやかに波長の変わる音楽が続く。とても心地いい。

扇久さんのひょうたん楽器ははじめて拝見、拝聴したが、
これがなんともいえずいい楽器。
キーが合いそうで合わない、超絶技巧が出そうで出ない。
ハイテクと見せかけて、そーでもない。
かといってローテク・手作りというには、クオリティ高すぎ。
という、うまく説明できないが可愛らしく不思議な楽器たちでした。

後半だけだったけれど、いい音楽に包まれて、大満足。
そして店に置いてあった手編みのカーディガンに一目ぼれして、購入する。
これで冬を暖かく過ごせそうだ。
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by ide_h | 2006-10-23 23:54 | アート

鞍馬の火祭り

c0083468_12514278.jpg大阪の実家で上げ膳据え膳の休暇。
夜は家族で鞍馬の火祭りを見に行く。

一乗寺まで車で来て、叡山電鉄に乗り換える。
さすが、すごい人…。外国人とお年寄りが多い。
鞍馬に着くと、心なしか寒い。

街道沿いの民家の前に、かがり火が焚かれている。
決して広くはないその街道を、松明を持った男衆が
「サイレイ、サイリョウ」とはやしながら通りすぎていく。

民家の玄関先には、祇園祭りと同じく、武具や屏風などの
「家宝」が見えるように並べられている。
奥座敷では宴会が行われている模様。

老いも若きも幼児までも雅な柄の美しい法被を着て、祭りに参加している。
松明を担ぐ男衆は、肩当をした独特の装束、または裃。
ぼんやりしていると、中世に紛れ込んだような風景だ。

ちょうど我々が着いたときは休憩時間らしく、人々ものんびりしている。
私たちも篝火に当りながら、持ってきたおにぎりなどを食べる。

そうこうしているうちに、ドロドロ…という太鼓の音と掛け声とともに、
篝火の行列がやってきた。天狗の面を掲げた裃の男性を先等に、
大きな松明を担いだ男衆がのっしのっしと進んでいく。
火の粉がばらばらと飛んで、降りかかる。火傷をしないほうがおかしい状況だが、
地元の人は平気な顔をして火消しにまわったりしている。

行列は由岐神社に到着して松明を立て、儀式を行う。
そしてまた神社を降りて、今度は山門へ去っていった。

なんとなくこの世のもののようではなくて、
狐につままれたような気がしてぽかんとしてしまった。
儀式はこの後12時過ぎまで続くというが、
あまりの人出なのと時間が遅いのとで我々は帰宅することに。
帰りは京都の自宅近くで降ろしてもらう。
家について上着を脱いだら、煙の匂いが染み付いていた。
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by ide_h | 2006-10-22 23:26

にこげの呼吸

中崎町のitohenへ、梢夏子個展「にこげの呼吸」を観にいく。
(ちなみに、梢さんは学生時代からのお友達です)

雑誌や人の話で噂を聞いていたitohen、噂に違わず素敵なお店でした。
ブックカフェであり、ギャラリーでもあるのですが、それぞれの機能が中途半端にならず、
きちんとつくられていていました。

梢さんの作品は相変わらずかわいくて、よく見るとおかしくて、 
またモノによってはちょっとだけエロティック。
窓際に、金魚の袋に水とともに入れられたシャーレがたくさん吊り下げられていて、
それがとてもきれいで不思議な眺めでした。

梢夏子公式HP

ラム入りのホットミルクと、チョコレートケーキを頂き、
ちょうど来られていた梢さんのお友達と四方山話。
帰りに「にこげの呼吸」オリジナルのブックカバーと
探していた本をみつけて嬉々として購入。

そのまま、大阪の実家へ。
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by ide_h | 2006-10-21 23:10 | アート