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こども、アート、日々。

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コミュニティアートの調査

大阪市立大学都市研究プラザ・セミナー&アートNPOリンク井戸端会議
共同開催「コミュニティアートと都市政策」に参加しました。

英国の文化政策研究者であるフランソワ・マタラッソ氏による、英国におけるコミュニティアートの取り組みと、地域調査の手法、ならびに政策立案に向けたアドボカシー活動の手法などについてのお話でした。

マタラッソ氏のお話の中で、コミュ二ティアートが普及していくためには、
それに対する市民の判断方法も普及していくべきという意見があり、ふかーく同意したり、
調査を行うことや調査結果をまとめることは大事だが、
それ以上に現場のパワーが大事(調査結果を関係者に送りつけるだけでなく、
関与者に現場を見てもらうことが先)ということにハッとさせられたり、
良いリサーチとは事業の成功・失敗も含めて検証し、
そこから議論を展開していくものであるというお話に目指すべき方向性が見えたり、
いろいろ勉強になってあっという間に2時間が過ぎてしまいました。

マタラッソ氏ご自身がアーティストとしての活動や刑務所や教育現場、福祉の現場での活動を経てリサーチャーになられた方で、そのレクチャーの随所に現場の視点、
調査の利点と問題点がリアルに盛り込まれており、
プロジェクトのエヴァリュエーションやエビデンスについて、ともすれば
調査目的でなく説得材料として活用しようとしていた考えていたことにも気付かされ、
あらためて自分の立ち位置を見直すこともできました。

「調査は、誠意をもって、正直に行わなければならない」

自身の活動に調査を生かそうとしている以上、
その真意をしっかりと理解して進めなければいけませんね。
by ide_h | 2009-01-13 23:30 | アート