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こども、アート、日々。

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めくるめく紙芝居公演を終えて

めくるめく紙芝居公演「ハニャマのハミューダ島物語」を終えてから、早くも10日が経った。
めくるめく紙芝居「マネージメント・チーム」の活動内容を、そろそろまとめていかなくてはならない。最終的には、この「マネージメント・チーム」の活動内容をレポートにまとめ、エイブルアートのマネージメントを志す人たちと共有できる冊子をつくるのが目的。
が、悩む・・・。難しい~。
いろんな人に相談しながら進めていなかなくてはならないこと、と分かっているが、
それ以前に自分の頭の中が、いま、混乱しきっている。

この半年間で、私の中の「障害者」と「健常者」、「アート」と「社会」、
についての考え方も大きく変わった。
いまは、半年前の自分の企画書を読むのも恥ずかしいくらい。
この半年間で大きくかわったこと・発見したことを、まとめてみる。

●「創作」と「マネージメント」は実は限りなく表裏一体で
●「障害者」「健常者」という境目は実は限りなく、
●しかしながら、それに「社会」という枠組みがからむと、とたんにその差異が際立ってくる。
●その結果、それぞれが過ごす環境、生き方や立ち位置も、
  本人が望む望まずに関わらず異なってくる。
●とはいえ結局のところ、「アート」という土俵の上では同じ表現者であり、
 教えてもらうことも・教えてあげることも同じくらいたくさんあり、
 役割や立ち位置だって、そのときそのときで変わってくる。

それらをもとに考えてみると、今回、MEKでやって見えてきたことは、
●マネージメントのバリアを限りなく下げること。こちらからコミュニケーションを求めていくこと
  =芸術へのアクセス(みる・つくる)をよくすることが大事だということ。その方法を考えること。
●それぞれの視点(障害のあるなし、立場、価値観・考え方、生き方)の違いは明らかにある。
  それでも、目指すところは同じ(ハニャマのハミューダ島?)
●制作で行うのは、トラブルを未然に防ぐこと。リスクマネージメントを重点的に行ってきた。
 でもそれはきりがないから体力が消耗するし、すべてに対応するのは不可能。
●とはいえ、障害別に対策を考えることも、現実的には必要。
●楽しかったのは、参加者やMEKに興味をもってくれた人が、
  本当はどんなことをやりたいのかを知り、それを可能にする方法を考えること。
  (このへんから、制作と作品づくりとの境界が曖昧になってくる)

その結果をふまえ、レポートして今回報告するのは、
●MEKの概要、「ハニャマのハミューダ島物語」創作のプロセス・ワークショップ内容
●この半年間でやってきたことを時系列にまとめる
●創作・マネージメントを行う際にとった方法(ワークショップ、ヒアリング、ミーティング)
●半年間の過程で起きたトラブル、思いもしなかったできごと、その時の対応方法
●かかわったスタッフ(自分を含め)の考え方や心境の変化
●まとめ(「めくるめく紙芝居」とは、一体なんだったのか?)
      ⇒アートマネージャーの視点から
      ⇒アーティストの視点から

と、ここまでふらふらとたどりついて、明日から連休に突入。
ゆっくり休みながら、続きを考えよう・・・。
by ide_h | 2007-05-02 22:25 | めくるめく紙芝居