こども、アート、日々。

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2006年 08月 06日 ( 1 )

大枝02

今日は京都の西にある大枝に行ってきた。
ここで「大枝02」というアートプロジェクトが行われている。

大枝は果樹園や野菜の畑が多く、無人の野菜販売所が
いたるところにある、のどかな土地。

この風景が、京都第二外環状線道路の
建設によって失われてしまうとのこと。
「大枝アートプロジェクト」はこの風景がすっかり変わってしまう前に、
地域の芸術資源を見直し、アートプロジェクトとして
残しておこうという試みだそうだ。
京都芸術大学造形計画研究室が中心となって、
2005年から「大枝00」「大枝01」が行われているらしい。
ちなみに「大枝02」はアサヒ・アート・フェスティバル2006の参加企画。

最初に訪れたのは、「大枝02」のメイン会場となっている土蔵。
今まさにリノベーション中の土蔵で、今日は左官ワークショップとして、
内壁のしっくいが塗りなおされていた。

参加アーティストの椎原さんにご挨拶し、
近くのアートスペース「楽座」にご案内して頂く。
そこで、「大枝00」「大枝01」の記録を見せて頂いた。

大枝アートプロジェクトはダンスワークショップや
神社での音楽会、土蔵でのカフェ、レクチャーなど、小さな企画が
たくさん集まって構成されている。

先鋭的な「アートプロジェクト」というより、
≪大枝にあるもの、あったもの、人々とのかかわり、場所の記憶≫と
いったものを集めて、ていねいに並べているという印象。

その後、「大枝02」のスタッフである京都市立芸術大学の学生さんに
会場となった神社や大枝を案内して頂く。
いいお天気で、外は暑くて暑くて倒れそうだったが、
大枝はどこまでものどかで、美しいところだった。

「でも、ここに高速道路ができることで、
この風景や環境は一変してしまうんです。」と、
案内してくれた彼女が静かに、でもしっかりと言った。

椎原さんも、「高速道路建設を拒んでいるわけではない。
ただ、変わってしまう前に、(大枝を)何らかの形で残しておきたい」
とおっしゃっていた。

≪道路建設によって美しい自然や静かな生活が壊れてしまう。
だから、そのための反対運動や抗議活動をする。≫

そういった動きは日本のあちこちでみられるけれど、
大枝アートプロジェクトの人たちは、大枝が変わっていくことも受入れ、
でも、大枝が失われる前にできることを、自分たちができるやり方で続けている。

私は反対運動に署名するわけでもなく、
ただのアート好きとして大枝に遊びに出かけ、
道路が出来る前の大枝のことを、
個人的なひとつの休日の思い出として書き残す。

さて、明日はいよいよ東京でのプレゼン。
午前中、横浜美術館に寄ることになった
(『日本×画展』のチケットを頂いた・・・!)ので、
がんばって早起きしなくては!
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by ide_h | 2006-08-06 16:35 | アート